調剤薬局の役割とは?

最近では、病院内で処方するところよりも調剤薬局で処方するところが増えています。2011年12月には全国平均で67%となり、院外処方が全国的に進んでいることが裏付けられています。それでは、なぜ医療機関は処方せんを調剤薬局に出すようになったのでしょうか。

 

それには、2つの理由があります。

 

1つめは、患者さんへの間違った投薬を防ぐためです。病院内で投薬する院内処方では、医師1人の目で見た処方になります。

 

一方、調剤薬局で処方する院外処方では、医師だけでなく薬剤師の目でも見た処方になります。薬剤師は薬を専門とする仕事をしています。そのため、複数投与による相互作用や過剰投与・過少投与といったことに気づきやすいです。また、ケアレスミスは複数の人間の目で見たほうが防ぎやすくなります。

 

2つめは、医薬品の経費削減です。医療機関が医薬品を常備するとなると、多額の金額負担がかかります。また、在庫を置くためのスペースも必要です。

 

しかし、処方は患者さんによって変わるため、なかなか処方されない不動在庫を抱えることにもあるでしょう。不動在庫が増えれば、経営を圧迫することにもなりかねません。

 

医療機関といえども経営が最優先ですので、他に代替がある外来患者への処方せんは調剤薬局にお任せした方がよいということになるのです。

 

ただし、調剤薬局で処方されることによって、患者さんへの弊害もあります。例えば、患者さんをより待たせてしまったり支払う医療費が増えてしまったりといったことです。

 

それは、薬剤師の仕事として間違った調剤をしてはならないということがあるので、間違いがないように確認をしたり間違いがある場合には医療機関に問い合わせをするといったことで、待ち時間が延びてしまいます。

 

また、薬剤師や調剤薬局事務というように調剤に関わる人が増えてしまうので、その分料金の負担も増えてしまいます。そのあたりのことは患者さんに理解してもらいたいところです。